近未来コンクリート第4回総会 | 総会 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

近未来コンクリート研究会 第5回総会・協議会報告

日時:令和5年6月20日(火)114:10~

場所:近未来コンクリート研究会 講習室
   (広島市中区東千田町2-3-26)

14:10~14:40(30分)   総会
14:40~14:50(10分) 休憩
14:50~15:50 (60分) 特別講演
              松田 浩先生(長崎大学名誉教授)
                「インフラ長寿命化センターの15年のあゆみ~道守養成講座の創設とその後の展開~」
15:50~16:00 (10分)   休憩

16:00~18:00  ・脱炭素コンクリート技術研究協議会(S協議会) 報告会 
         ・延命化のための維持管理技術協議会(M協議会) 報告会
        ・初期ひび割れ抑制技術協議会(C協議会) 報告会
18:00~18:20(20分)   移動
18:20~19:50 (90分)    懇親会 「料亭 久里川」 

延命化のための維持管理技術協議会(M協議会)

第5回総会・協議会報告 | 総会 | 近未来コンクリート研究会
第5回総会・協議会報告 | 総会 | 近未来コンクリート研究会

総会に先駆け、理事会が開催され、総会資料の承認を得た。

総会では、代表の挨拶のあと、議長選出で代表が選出され、第1号議案から第4号議案までの報告があり、承認された。

2023年5月20日 近未来コンクリート研究会(代表:十河茂幸)の総会が、対面の参加を主としながら、オンラインも含めて約30名の参加のもと開催された。
総会では、まず十河茂幸代表の挨拶があり、特別講演として長崎大学名誉教授の松田浩先生の紹介があり、「インフラ長寿命化センターの15年のあゆみ~道守養成講座の創設とその後の展開~」を演題として、約1時間30分の講演が行われた。
 講演内容は、インフラ長寿命化センターの発足の経緯から、道守養成講座の内容と新しい点検方法の紹介など多岐にわたるもので、インフラの紹介を目指す参考となる情報が提供された。話の最後には、ペシャワール会の中村哲医師の土木事業にかかわる実績や、多くの土木技術者の想いなどの紹介で話を終えた。
 特別講演の後に引き続いて、3つの協議会の2022年度の活動の総括と今後の方針について議論が交わされた。
 C協議会(初期ひび割れ抑制技術研究協議会)では、主査の広島工業大学工学部環境土木工学科竹田宣典教授から2022年度の活動内容として、初期ひび割れを抑制する対策事例やそのためのフライアッシュの適用拡大が効果的であるとの説明があり、2023年度は、初期ひび割れの抑制のために発注者、設計者、施工者への働きかけを行うことが紹介された。
M協議会(RC構造物の延命化技術研究協議会)では、主査を務める(一社)コンクリートメンテナンス協会技術委員長の江良和徳氏から2022年度の活動内容として、広島県土木協会と共同で実施した小規模RC橋梁の簡易な点検要領の社会実装事例の紹介があった。これは、広島県内の市町の橋梁の延命化を目的としたもので、安芸高田市の点検結果から簡易な補修事例、尾道市の簡易な点検と補修事例、廿日市市と大竹市の点検を行ったことが紹介された。2023年度は、これらをさらに発展させ、各自治体の管理する実橋に対して試験的に点検と補修を行い、経済的に延命化を図ることを目標にしているとの紹介があった。
S協議会(脱炭素コンクリート技術研究協議会)では、主査の広島工業大学工学部建築学部坂本英輔教授から、2022年度の活動内容として、より現実的な脱炭素コンクリート技術の提案のため、広島県生コンクリート工業組合と共同で行っているCO2共同実験の結果について概要説明がなされ、カーボンニュートラルに向けて情報発信していくとともに、2023年度はこれらの情報を整理・分析することにより、現実的な脱炭素コンクリート技術を提案することが紹介された。
近未来コンクリート研究会は、今年度も研究協議会を重ねて、社会に貢献することを目標としているとして、閉会した。

懇親会

久里川

中建日報

近未来コンクリート研究会
 総会と協議会報告開く
 情報発信、社会実装など強化へ


 近未来コンクリート研究会(十河茂幸代表)の第5回総会と協議会報告が20日、広島市中区で開かれ、オンラインを含めて約30人が出席。3つのテーマ別協議会が1年間の活動内容を報告したほか、長崎大学の松田浩名誉教授による特別講演「インフラ長寿命化センターの15年のあゆみ」も披露された。
 テーマ別協議会の2022年度活動報告のうち、「初期ひび割れ抑制技術研究(C)協議会」(主査=竹田宣典広島工業大学工学部教授)では、初期ひび割れを抑制する対策事例が紹介され、そのためにはフライアッシュの適用拡大が効果的であるとの見解が示されたほか、今年度はさらなる初期ひび割れ抑制に向け、発注者、設計者、施工者への働きかけを行っていくとした。
 「RC構造物の延命化技術研究(M)協議会」(主査=江良和徳コンクリートメンテナンス協会技術委員長)では、広島県土木協会と共同実施した小規模RC橋梁の簡易点検要領の社会実装事例を報告。県内市町が管理する橋梁の延命化を目的としたもので、安芸高田市や尾道市、廿日市市などの事例をもとに簡易な点検・補修事例を紹介し、今年度はこれらをさらに発展させ、各自治体が管理する実橋に対して試験的な点検・補修を拡大し、経済的な延命化を図っていく。
 また、「脱炭素コンクリート技術研究(S)協議会」(主査=坂本英輔広島工業大学工学部教授)では、広島県生コンクリート工業組合と共同で行っているCO2実験結果の概要を報告したほか、今後はニュートラルに向けた情報発信に努め、これらの情報を整理・分析することで現実的な脱炭素コンクリート技術を提案することを申し合わせた。
 このほか、総会では22年度事業・決算報告なども承認した。十河代表は、「今年度も研究協議会を重ね、分業化した業種間の連携強化によって部分最適から全体最適に移行することで、社会に貢献していきたい」としている。