2026年7月6日 セメント新聞 土木学会 土木学会賞を選出 吉田賞に十河氏ら4人 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

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2026年7月6日 セメント新聞 土木学会 土木学会賞を選出 吉田賞に十河氏ら4人

2026年7月6日 セメント新聞 土木学会 土木学会賞を選出 吉田賞に十河氏ら4人 | 近未来コンクリート研究会
2026年7月6日 
セメント新聞 
土木学会 土木学会賞を選出 吉田賞に十河氏ら4人

土木学会は2025年度の土木学会賞を選出し、6月12日に都内で表彰式を行った。功績賞には家田仁政策研究大学院大学シニアフェローをはじめ12人が受賞した。コンクリート分野を対象とする吉田賞では、[研究業績部門]で十河茂幸近未来コンクリート研究会代表、橋本親典徳島大学名誉教授、内田裕市岐阜大学特任教授、氏家勉愛媛大学名誉教授の4人が選ばれるとともに、「論文部門」で3件が選出された。

十河代表は「コンクリートの製造と施工における品質向上に関する研究」で受賞。マスコンクリートの品質向上における多量な石灰石微粉末の使用による画期的な低発熱型セメントの提案をはじめ、高品質で耐久的なコンクリート構造物の構築を目指した取り組みが評価された。

橋本名誉教授は「フレッシュコンクリートの可視化および施工性に関する研究」で受賞。コンクリートポンプによって圧送されるフレッシュコンクリートの閉塞過程を可視化し、細骨材粒子群のアーチングに起因した粗骨材とモルタルの材料分離の撮影に成功するなどの提案であり、従来ブラックボックスであったフレッシュコンクリートの可視化により実現した施工機械の高性能分野における成果が評価された。

内田特任教授は「繊維補強コンクリートの引張軟化特性の評価と実装に関する研究」で受賞。繊維補強コンクリートの力学特性の評価方法を提案するとともに、引張軟化曲線を考慮した設計の普及に大きく貢献したことや、超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案)の作成で中心的な役割を担ったことが評価された。

氏家名誉教授は「透気性によるコンクリートの品質評価に関する研究」で受賞。コンクリートの透気性に先駆的に取り組み、コンクリートの透気係数を測定するためのシール法およびシール削孔法と呼ばれる独創的な試験方法の開発に成功するとともに、透気係数と含水率との関係から塩化物イオンの拡散係数および中性化速度係数の推定方法を提案し、コンクリートの表層品質における評価技術の発展に大きく寄与したことが評価された。

論文部門を受賞したのは、「コンクリートの表層品質に着目した道路橋床版防水層のピンホールとブリスタリングの発生メカニズムの解明」(受賞者:永塚竜也氏、前川亮太氏、、前島拓氏、岩城一郎氏)、「温度ひび割れ照査方法の課題と確率論に基づ<その改善方法に関する研究」(同:杉橋直行氏、岸利治氏)、「繰り返し荷重を受けるRC部材における内部ひび割れと座屈メカニズムに関する研究」(同:中村光氏、上田尚史氏、三浦泰人氏、山本佳士氏)の3件となった。
なお、40歳以下のコンクリート工学研究者が対象の吉田研究奨励賞は2件が受賞した。

橋梁分野に関する優秀な業績に対して授与される田中賞のうち、「業績部門」では「橋梁を中心としたPC構造ならびに鋼PC混合構造の実現に対する多大の貢献」で鹿島建設の山本徹顧問、「特色ある大規模PC橋の建設とPC技術の普及・発展への貢献」でピーエス・コンストラクションの森拓也会長など5氏の業績が選ばれた。