2025年12月18日 中建日報 近未来コンクリート研究会 スランプ廃止、牡蠣殻活用など議論 25年度第2回協議会 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

プレス情報

2025年12月18日 中建日報 近未来コンクリート研究会 スランプ廃止、牡蠣殻活用など議論 25年度第2回協議会

2025年12月18日 中建日報 近未来コンクリート研究会 スランプ廃止、牡蠣殻活用など議論 25年度第2回協議会 | 近未来コンクリート研究会
近未来コンクリート研究会
スランプ廃止、牡蠣殻活用など議論
25年度第2回協議会

近未来コンクリート研究会(十河茂幸代表)による2025年度第2回の協議会が16日、対面とWEBの併用で開催され、3つのテーマ別協議会に延べ約70人が参加。施工性改善や脱炭素、延命化に向けた活発な議論を展開するなど、盛会のうちに終了した。

「コンクリートの施工性改善技術研究(CⅡ)協議会」(主査=竹田宣典 広島工業大学教授)では、会員から生コンへの増粘タイプの流動化剤を使用した予備的な実験結果が示され、これが施工性改善に適うか否かを検討。スランプを増大させることで施工性は改善できる一方、空気量の調整など検討の余地が残ることから、今後広島工業大学で本実験を行い、適用性を検討することとなった。また、沈下ひび割れの防止に対する少量の分離低減剤の後添加や、「国土交通省のスランプ規定廃止の提案」についても意見交換した。

午後からの「脱炭素コンクリート技術研究(S)協議会」(主査=坂本英輔 広島工業大学教授)では、カーボンフットプリント製品算定ガイドラインにおける高炉スラグへのCO2排出量の配分などが紹介され、今後はスラグの使用もCO2の計算に加える可能性が示唆されたほか、コンクリート材料としての牡蠣殻粉末の利用について、広島工大での予備実験で得られた牡蠣殻の物性をホタテ貝殻と比較しながら議論。ポリプロピレン短繊維を用いたコンクリート再利用の基礎実験の一部紹介もあった。

「RC構造物の延命化技術研究(M)協議会」(主査=江良和徳コンクリートメンテナンス協会専務理事)では、広島県土木協会の奈良原友貴氏が小規模橋梁の点検・診断・補修の効率化に関する取り組みについて話題を提供。合理的な点検・診断・補修によって安価なメンテナンスが可能となることが確認されたほか、福留開発の安達大輔氏は建設用3Dプリンタ導入による生産性向上効果に関する具体例を紹介し、今後も実践的な取り組みを行っていくとした。

同協議会は、施工会社、コンサル、生コンなど分業化された業種が垣根を越えて議論することでコンクリートの全体最適を目指すもの。次回の協議会は26年3月12日に開かれる予定だ。