2025年6月5日 中建日報 近未来コンクリート研究会  第7回総会開く 3協議会をさらに活性化 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

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2025年6月5日 中建日報 近未来コンクリート研究会  第7回総会開く 3協議会をさらに活性化

2025年6月5日 中建日報 近未来コンクリート研究会  第7回総会開く 3協議会をさらに活性化 | 近未来コンクリート研究会
近未来コンクリート研究会
第7回総会開く
3協議会をさらに活性化

近未来コンクリート研究会(十河茂幸代表)による第7回総会が5日、広島市中区で開かれた。総会では、各議案を慎重審議の末に全会一致で可決したほか、昨年度各3回開催した「コンクリートの施工性改善技術(CⅡ)協議会」「RC構造物の延命化技術研究(M)協議会」「脱炭素コンクリート技術研究(S)協議会」の3協議会の活動内容を報告。今後も協議を継続する方針を申し合わせた。
総会には、会場参加とWEB参加を合わせて約40人が出席。議事では、2024年度事業報告や収支決算書、25年度事業計画案並びに収支予算案などを審議し、原案通りに承認した。
広島工業大学の竹田宣典教授が主査を務めるCⅡ協議会では昨年度、「初期ひび割れの抑制技術研究(C)協議会」の協議終了に伴い、CⅡ協議会に移行。打継処理剤及び後添加型流動化剤などに関する検討を行っており、今後も参加者が話題提供を行う形で意見交換を継続するとした。
コンクリートメンテナンス協会の江良和徳技術委員長を中心に進めているM協議会は、「小規模橋梁の簡易点検要領(案)第3版」を軸に第2版からの変更点や再調査・再補修、追跡調査結果の事例などを共有。今後もコンクリート構造物の長寿命化・延命化に資する技術や情報、事例を幅広く調査、紹介するとともに、メンバーと双方向の意見交換によって活動を活発化させる。
また、広島工業大学の坂本英輔教授が主査を担当するS協議会では、先進事例の話題提供や情報共有を図り、より現実的な脱炭素コンクリート技術の提言に向けた議論を展開。今年度はこれまでに得られた知見をもとに、提言や技術提案の取りまとめを進めるとともに、新たなテーマの検討も行っていく予定とした。
このほか、特別講演も催され、大林組技術研究所生産技術研究部主席技師の桜井邦昭氏が「近未来のコンクリート技術について」をテーマに今後広く活用が期待される技術やさらなる改善によって実用化を目指す技術を紹介。流動性の高いコンクリートや建設用3Dプリンタ、品質管理の省力化の動向について、私見も交えながら解説した。