2022年度 第2回 S協議会 (脱炭素コンクリート技術研究協議会) | Sustainable協議会(S協議会) | 協議会 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。
日時2022年9月6日(火) 13:30~15:00
場所近未来コンクリート研究会 会議室、WEB参加
参加者16名(うちオンライン  7名)
議題1. 
2. 
3.

2022年度 第2回 脱炭素コンクリート技術研究協議会(S協議会)
2022年9月06日

主査:坂本英輔 (広島工業大学) 

S協議会(脱炭素コンクリート技術研究協議会)の議論

十河茂幸 代表

S協議会が9月6日15時から開催された。
広島工業大学建築学部坂本英輔准教授を主査として、S協議会が参加者20名(うちオンライン9名)で開催された。
今回の協議会では、(株)まるせの砂田栄治氏から、CO2をコンクリートに練り込んでCO2を削減する目的の実験結果が紹介され、CO2の少量使用が高度を増加させる可能性があることが分かったが、その効果は限定的であり、今後の検討が必要であるとの議論がなされた。また、CNの観点からは、生コンの製造時にフライアッシュを定量用いることで、強度増加を期待すれば、セメントの削減につながり、CNの効果が期待できるとした提案があった。これについては、発注者、施工者、製造者、材料提供者の理解が必要であり、さらに検討することになった。

2022年度第2回S協議会の考察

坂本英輔 主査

2022年度第2回のS協議会では,まず,広島県生コンクリート工業組合と近未来コンクリート研究会のコラボ企画である,練混ぜ時にCO2を添加したコンクリートの実験結果(Series3および4)について情報共有を行った。実験の目的は,カーボンニュートラルな社会に向け,コンクリートの練混ぜ時にCO2を粉砕したドライアイスの状態で添加したときの固定化およびコンクリート諸物性へ及ぼす影響を確認し,CO₂排出削減効果と実用化の可能性を検討するためのものである。Series3および4では,CO2添加率と強度分率の関係において実験結果が逆の傾向を示したため,その原因について議論を行い,追加実験の大枠が決まった。次に,協議会メンバーから混和材の少量使用の一般化の提案があり,その実現可能性について議論を行った。今回,広島県のご担当者にオブザーバー参加していただき,発注者側からの貴重なご意見をいただくとともに,今後の連携を約束していただいた。また,香川県や高知県の協議会メンバーから各県の混和材の使用状況などの情報提供もあり,多面的な議論が行われた。S協議会として,この画期的な提案の早期実現に向けて,今後さらに具体的な議論を進めていくこととなった。

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配布資料

参加者からの所見

3.S協議会
 「混和材の少量使用の一般化の提案」はそれぞれの地域一体となってが持続的に
脱炭素化を行うためにとてもよいアイデアだと感心した。㎥あたり25㎏の
フライアッシュを置き換えることで、二酸化炭素の削減量は、どの程度に
なるのかを知りたい。とりあえず、個別の仕事で、やる気のある受注業者さんが
創意工夫の取り組みとして、できないかと考えた。
 「混和材の少量使用の一般化の提案」は
「部分最適」をめざす大手ゼネコンの取り組み(特許取得)に
対して「全体最適」をめざす取り組み、といった印象をもった。
 近未来コンクリート研究会や北陸での取り組みは、あくまでも
「全体最適」(みんなで持続できる)のための取り組みであることを改めて、
肝に銘じたい。

議事録(案)