2020年11月19日中建日報「 近未来研究会が三重県川上ダムを見学  AI・ICTでオート施工」 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

プレス情報

2020年11月19日 中建日報

近未来研究会が川上ダム見学 近未来コンクリート研究会
 三重県川上ダムを見学 AI・ICTでオート施工

2020年11月19日中建日報「 近未来研究会が三重県川上ダムを見学  AI・ICTでオート施工」 | 近未来コンクリート研究会
近未来コンクリート研究会(十河茂幸代表)の「生産性向上研究協議会(P)協議会」は今月中旬、三重県伊賀市で建設中の川上ダムを訪れ、施工者である大林・佐藤・日本国土特定JVの説明を受けながらAI・ICTなどの最先端技術を駆使したオートメーション施工が行われている同ダムの施工状況を見学した。
 同ダムは、治水や新規利水、流水の正常機能維持などを目的とした堤体高さ84m、総貯水容量3100万rmの重力式コンクリートダムで、計画期間約50年を経て2019年から本体コンクリートの打設工事を開始した。
 設計・施工から将来の維持管理までを見据え、3次元化した地形・地質データや構造物データなどの基礎データに施工管理データなどの属性情報を付与できるCIMを構築しており、堤体のコンクリート量45万5000rmについては出来るだけ継ぎ目を設けずに広範囲を一度に打設する拡張レヤ工法を採用。タワークレーン2基を自動運転する方法で過去にないスピード施工を実現している。
 見学会に参加した十河会長とP協議会の主査を務める広島工業大学の坂本英輔准教授ら9名の参加者らは、川上ダム工事事務所の上高??所長や蔵元??副所長、小俣光弘監理技術者の説明を受け、生産性を向上させる技術として大いに参考にしたほか、熱心な質疑応答なども行われた。
 同会は、元広島工業大学教授の十河代表が中心となって2018年4月に設立したもの。P協議会のほか、「初期ひび割れ抑制技術(C)協議会」「延命化のための維持管理技術(M)協議会」で構成され、生コンや点検・診断、設計、施工などの専門家がコンクリート構造物の長寿命化に向け、業種の垣根を越えた協議を定期的に行っている。